皆さまこんにちは!hanamaruといいます。
福島県南部の神社やお寺には魅力的な狛犬がおります。
厳しさや優しさを感じる表情豊かな狛犬たち。
歴史や石工たちの思いを馳せながら、夫婦で狛犬めぐりを楽しんでいます。

今日は私たちが狛犬めぐりを始めた記念すべき白河市の村社鹿島神社の狛犬を紹介します。
どんな姿の狛犬なのかワクワクします。
※福島県南地方の狛犬さんが「狛犬カード」になりました。
狛犬カードを載せましたので、ぜひ最後までご覧ください。
「飛翔獅子」~村社鹿島神社~白河市東下野出島~1903年
主要道から少し入ったところに村社鹿島神社はありました。
鳥居から神社に続く参道の木々は伐採され、見渡す限りひらけています。
階段の両側には伐採された太い切り株。
以前は、大きな杉木立が林立する薄暗い参道だったのかもしれません。

村社鹿島神社
梅沢敬明の石燈籠
中には梅沢敬明の彫った石燈籠

石燈籠
長い階段を登りきると
ドーンと (゚д゚)!
目の前に大きな石像が飛び込んできました。
大きすぎて狛犬とは気付けないほど大迫力の飛翔獅子です。
小松寅吉の最高傑作!飛翔獅子
1903年(明治36年)寅吉が59歳の時に造ったこの飛翔獅子は寅吉の最高傑作と言われています。
しばし、素晴らしい飛翔獅子をご覧ください。
クリックすると画像が大きくなります。

別の角度から

またまた別の角度から
吽形にはかわいい子獅子が寄り添っています。
尾っぽの中もくり抜いてあり、水はけ良く設計されているようです。

鋭い眼光に筋骨隆々な体つきで今にも飛び出してきそうな迫力だね!
表情やたてがみも繊細に彫られていて、のみ一本で造ったとは思えないほど
素晴らしい作品だわ。

雲の上に乗って後ろ脚を宙に浮かせて飛んでいるかのような狛犬は全国的にも珍しく
『飛翔獅子』と呼ばれているんだよ。
雲や岩、波、花等を配置することで重量バランスをとっているようだね。
この狛犬を吊り上げるため、地元住民により、縄の中に女性の髪や馬の尻尾の毛を編み込んで縄をなったと言い伝えられています。
社殿までの階段がかなりきついので大きな狛犬を設置することは大仕事だったことでしょう。
狛犬を芸術まで高めた石工『小松寅吉』
石工 小松寅吉さんとはどんな人だったのか調べてみました。
小松寅吉は弘化元年(1844年)、福島県石川郡石川町で農家の長男として生まれましたが、近隣の浅川町福貴作の石工 小松利平(理兵衛)に弟子入りし、石工としてめきめきと頭角をあらわしました。
そして、21歳の時に長男彦蔵の養子として小松家に入ったのです。
寅吉は利平から『小松布孝』(こまつのぶたか)の名前を与えてもらいましたが、高遠藩を脱藩し密かに福貴作で石工として工房を営んでいた利平が作品に銘を入れなかったため、利平が生きている間は寅吉も銘を入れませんでした。利平の死後、初めて『小松布孝』の銘を入れたのが中島村の川田神社の飛翔獅子です。
飛翔獅子というスタイルを生み出し、弟子の小林和平や多くの石工たちに影響を与えました。
参考文献:日本狛犬図鑑05 小松利平 小松寅吉 小林和平 著 たくきよしみつ
Wikipedia
来訪日:2021.5.15曇り空、2021.6.5曇り空、2021.9.20快晴
狛犬カード
狛犬カード3 鹿島神社
福島県南地方の狛犬さんがカードになりました。
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アクセス
神社入り口の道路わきに数台止められる駐車場があります。
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