みなさまこんにちは!hanamaruといいます。
福島県南部の神社やお寺には魅力的な狛犬がおります。
厳しさや優しさを感じる表情豊かな狛犬たち。
歴史や石工たちの思いを馳せながら、夫婦で狛犬めぐりを楽しんでいます。
それでは参りましょう!
古殿八幡神社~石川郡古殿町山上古殿38~
国道349号線沿いに古殿町の古殿八幡神社がございます。
道路沿いですのでわかりやすく、駐車場もございますのでゆっくり参拝できます。
国道の向かい側には朱色の第1鳥居が見えます。
第2鳥居の前に大きな狛犬さんが見えます。
小林和平作の狛犬
古殿八幡神社の狛犬は、昭和7年(1932年)10月に石工 小林和平が51歳の時に作られました。
台座には多くの寄進者の名前と『満州事変皇軍戦勝記念』の文字が刻まれていました。
阿形の狛犬は後ろ脚を蹴り上げ雲の上に乗った迫力ある飛翔獅子です。
尾は渦巻き状になっており背中の方まで伸びていおり、雲の上の大輪の花も華やかです。
一つの石でここまで華やかで荘厳な狛犬は和平の素晴らしい技術と才能を感じます。
吽形の狛犬は優しい表情の親子獅子のようです。
母獅子の胸元に一頭と顔の横にもう一頭子獅子が寄り添っています。
よく見てみると、子獅子も雲に乗り花を加えた洒落た狛犬です。
もう一頭はどこにいるかわかりましたか?
分かりづらいのですが、母獅子の顔の横に後ろを向いた子獅子がおります。
また、吽形の台座には小林和平の銘が刻まれています。
もう一方には『満州事変皇軍戦勝記念』と刻まれております。
昭和6年に起きた満州事変の跡に建てられたようです。
町指定文化財の古殿八幡神社の狛犬
福島県石川郡石川町出身の石工『小林和平』氏によって昭和7年10月15日に制作されました一対の狛犬は、全国各地に数ある狛犬の中でも大きさ・製作技術に大きな特徴があり、高く評価されています。
主な特徴
①雌雄の飛翔獅子であり、他に類を見ない彫刻であること(雄には牡丹の花が、雌にはその子犬が彫られている)
②細部に渡る彫刻技術力。
③高遠藩(長野県伊那郡高遠町)の石工文化の流れを組む作品。
指定年月日 平成29年11月22日
管理者(団体)古殿八幡神社
八幡神社の境内
第2鳥居をくぐると隋神門(ずいしんもん)と呼ばれる門がございました。
隋神門には、神さまをお守りする守護神像がおられました。
その随身像は、神社の神様と神社の聖域を守るために安置されています。
隋神門をくぐると大きな燈籠と階段があります。
ちょうど、七五三の時期でしたので着物や正装をした小さな子どもたちやご家族が何組もいらっしゃいました。
また、八幡神社は800年以上前、源頼義から社領地が下りたことを記念して行われた笠懸(かさがけ)や流鏑馬(やぶさめ)の神事が行われました。
古式の盛装をした騎士が、馬を駆けさせながら3つの的を矢で射る伝統の神事です(流鏑馬)。
また流鏑馬の前には、同じく馬を駆けさせながら別当館に空高く矢を放つ「笠懸」も行われます。
人馬一体の武技は、今も昔も変わることなく受け継がれています。
参照:古殿町ホームページ
御朱印
コロナ過ですので、宮司様が事前に書かれたものに日付を加えてくださいました。
まとめ
古殿町の古殿八幡神社は800年以上の歴史を持つ由緒ある神社であり、古殿町の鎮守様です。
毎年、10月第2土曜・日曜には八幡神社のお祭りが行われ、笠懸や流鏑馬も披露されます。
鳥居前に鎮座する狛犬は、小林和平が51歳の時に作成した飛翔獅子の狛犬です。
大きな狛犬は迫力があり、たてがみの渦巻きに特徴があります。
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